CROSS TALK働き方を知る

上司と若手社員座談会

司会
S.I部長に伺います。第二システム部の仕事の概要を教えてください。
S.I
第二システムでは、主に病院で扱われる富士通製医療事務システムの導入から運用の支援までを一貫して行う部署になります。医療事務システムとは、来院された患者様について主に3つの①情報の登録(受付)、②医療費の計算(会計)、③診療報酬の請求(請求)という業務に関して、入力等をしていただくことにより対応するシステムです。特に、医療費の計算では、病院の収入に関わる重要な仕事となります。我々は、このシステムを通じて、お客様である病院様の安定した経営基盤を支えると同時に、患者様の窓口となる医療事務部門の方々の事務作業効率化を支援し、かつ、医療事務部門の方々と一緒に患者様の満足度向上を追求していくことが業務となります。
司会
お話をお伺いする限り、高度な専門性が求められる業務のように聞こえます。例えば最初から「医療事務の資格」など医療に関連する専門的な知識を身につけていなければMOMTECの仕事に携わることができないのでしょうか?
S.I
私の例では言えば、最初から「医療の専門的な知識」はほぼ皆無でした。新入社員はもとより、他の中途入社してきた社員も「医療の専門的な知識」を最初から身につけていた人は少ないと思います。ゆえに当社では、医療の専門知識がゼロでも社内研修やOJT研修などを通じた研修・指導を行っておりますので、それらの知識は入社してから徐々に覚えていただければ大丈夫です。
司会
それでは第二システム部のメンバーである皆さんにお伺いします。現在はどのよう仕事をされているのでしょうか?
K.T
私は、システムコンサルタントとして富士通製医療事務システムの導入から運用・保守までを担当しております。具体的には、医療事務という業務であっても病院様ごとに運用が異なります。そこで、我々システムコンサルタントが各病院様へお伺いをして、お客様の運用を確認させていただき、お客様の希望に応じたシステムの設計・構築等を行っていきます。その他、医療事務部門の方々が実際にシステムを利用されていくなかで発生する、システムの具体的な取り扱いなどに対する問合せのアフター対応も行っております。H.MやM.Sについてもシステムコンサルタントとして同じような業務を行っております。
司会
メンバーの皆さんは大学卒業後、新入社員として入社されたと伺っております。どのような経緯からMOMTECを選択され入社されるに至ったのでしょうか?
H.M
学生時代、人間科学部において福祉系の専門領域を専攻していたので、医療と係わりがあり、そのまま医療系の仕事に就きたいと考えておりました。また、親族が医療関係者であったため、なおさら、医療系の仕事を身近に感じていました。ちょうど就職活動している時に、就職サイトで当社を知り、セミナーに参加した際に対応していただいた社員の方と意気投合して、「何となくこの会社に就職したいな」と感じたことが理由です。
M.S
将来のことを漠然と考えていた際、たまたま教員免許の教育実習で訪れた介護施設での経験から「将来医療に進むのも良いかな」と思いました。その後、H.M同様、就職サイトで当社の仕事の概要を知り、セミナーに参加して「システムコンサルタントとして医療を下支えする仕事が私の天職かも」と思って、そのまま入社を決めました。
司会
MOMTECに入社する前と入社した後でギャップを感じたことはありましたか?
S.I
私は2003年入社ですが、前職は医療とは全く関係のないIT系の大企業で働いていました。縁があって当社に転職をしたのですが、実際業務に携わると医療系システムコンサルタントとして求められるスキルの奥の深さと幅広さには驚きました。また、1年目であってもお客様からプロフェッショナルとしての自覚とパフォーマンスを求められるので、面白さもあり、難しさもありました。程よいプレッシャーと刺激的な環境の中で、大企業とは異なり、若い時からスピード感を持って成長できる環境であったところもギャップを感じたところです。
K.T
私は文学部出身であったため、一般的にシステムコンサルタントの仕事は、夜遅くまで黙々とパソコンと向き合ってデータを打ち込み、暗い事務所で仕事するイメージを持っていました。ところが、当社のセミナーに参加した時に社員の方から、「当社のシステムコンサルタントの仕事は、パソコンに向かってデータ等打ち込むことより、人と話す時間の方が多く、何よりもコミュニケーション能力が重要だよ」と言われました。実際に入社してみたところ、やはりコミュニケーション能力が重要であることを感じたので、世間一般的なイメージと当社の仕事にはギャップがあると思います。
司会
MOMTECに確かに、世間一般的にはシステムコンサルタントの仕事とは、パソコンに向かって黙々と打込むイメージがあり、パソコンスキルが重要であると思う気がしますが、なぜMOMTECのシステムコンサルタントはコミュニケーション能力の方が重要なのでしょうか?
S.I
システムを構築していく際、業務に精通されているお客様であっても、お客様は医療のプロフェッショナルであって、決してICTのプロフェッショナルではないので、我々システムコンサルタントが、先ずお客様の運用を深く理解し、言葉にされないニーズや考えまでを汲み取り、さらにそれを形にして表現することが重要になっていきます。例えば、お客様から、AとBの2つの要求を受けたとします。しかし、Aの要求とBの要求は並び立つことができないというケースがあります。両立不可という事実に一早く気づき、「Bを実現してしまうとAが実現できなくなってしまいます」ということを、お客様にご納得いただき、かつ、その対策案を提案していかなければお客様からの評価にはつながらないのです。こうした課題を乗り越え、お客様のニーズを最大限汲み取ったシステムを構築するためには、お客様と対話を続ける粘り強さを問われるため、当社のシステムコンサルタントにはコミュニケーション能力が重要になってくるわけです。
司会
確かに、仕様を設計する際に、お客様の要望をただ単純に鵜呑みにするのではなく、お客様の目的に照らし合わせて、さらにお客様の気持ちを汲み取って要求内容を設計していくことは良いシステムを構築するための条件の一つであると思います。ところで、H.Mさんに伺いますが、MOMTECに入社する前と入社した後でギャップを感じたことはありましたか?
H.M
私もK.T同様、文系出身であるため、大学時代は、システムコンサルタントという名称と業務についてはパソコンに向かって仕事をするイメージが強かったです。しかし実際に、当社へ入社して業務を行ったところ、コミュニケーション能力が必要であることはひしひしと感じています。
司会
M.SさんもMOMTECに入社する前と入社した後でギャップを感じたことはありましたか?
M.S
K.Tさん、H.Mさんと同じです!
一同
(笑い)
司会
新卒として入社された皆さんは医療知識どころか、ICTの知識もゼロからスタートされていますが、実際どのような研修を受けられたのでしょうか?
K.T
入社後、直ぐに東京にある富士通の関連研修施設に入所しました。そこで、社会人としての基本的なビジネスマナーやスキルだけでなく、主体的に仕事に取り組む姿勢やコミュニケーション能力、そして、ICTに関する知識を身につける新入社員研修が行われます。その研修では、当社の新入社員の他、他社の新入社員とも一緒に合同で行われるのですが、同じICT業界で働く仲間としての親睦が深められた他、優秀な人たちが集まって来ていましたので、刺激を得ることができました。そして、その研修が終わった後、今度は現場に配属され、先輩について仕事を覚るOJT研修を行いながら、実務で利用するプログラミングの研修や実際に取り扱う製品別研修等が行われます。製品別研修では、先輩や上司をお客様にみたててデモンストレーションを行う試験などもあり、試験当日は緊張しました。
司会
皆さんは入社されて数年が経過していますが、今の業務や仕事をするうえで心がけていることは何ですか?
H.M
我々が取り扱う医療事務システムは、お客様である病院様の収益や患者様の病院に対する評価にも直接かかわってくるシステムでありますので、医療事務部門の方々の事務作業効率化を図ることはもちろんのこととして、その先にある、患者様の満足度向上も念頭に入れて日々仕事に励んでいます。
司会
皆さんの上司であるS.I部長はどのようなサポートをしてくれますか?
H.M
過去、あるプロジェクトを進めていくなかで、作業のチェックを怠り、お客様にご迷惑をかけたことがありました。その際、上司であるS.I部長が、直ぐにお客様と私の間を取り持って問題を解決していただき、また、プロジェクト完了まで支援をしてくれたので、結果として、お客様とも良好な関係を気づくことができたことがありました。
K.T
たくさん失敗をしてきましたが、その都度、S.I部長が矢面に立ってくれました。経験が浅く未熟な私でありましたが信頼して仕事を任せていただいたお陰で、いい結果や悪い結果も、ちゃんと自分で受け入れて検証することができました。特に悪い結果の時は「体外的な責任はオレに任せろ」と言って、体を張って守ってくれたので、ここまで一生懸命仕事に取り組めたと思います。
司会
S.I部長はK.Tさん、H.Mさん、M.Sさんに今後どのようなことを期待されていますか?
S.I
これまでの三人からの発言の通り、まず第一に、お客様へ迷惑をかけないということが大事であること意識して行動を続けて欲しいと思います。但し、人である以上、失敗してお客様等へご迷惑をおかけすることもあるかと思います。その際、失敗したことは失敗したこととして、厳粛に受け止め、でも反省すべきことはしっかりと反省し、失敗した時に次にどう行動するかをしっかりと考え、お客様や仲間の信頼を再構築するための具体的な行動が取ることができる社会人に成長して欲しいと思っています。
司会
最後に仕事で今後どのようなことにチャレンジしたいですか?
K.T
主たる担務が富士通製医療事務システムを扱うことですが、システムの関連上、富士通製電子カルテシステムも取り扱うことがあります。電子カルテシステムの知識・経験はまだ浅いので、この部分を強化していき、医療事務システムから電子カルテシステムまで幅広く対応できるシステムコンサルタントとして成長したいと思います。
H.M
現在、富士通製医療事務システムの中でも高度な大規模向けシステムの構築も任せてもらっています。今後は、小規模から大規模まで、あらゆるプロジェクトでマネジメントを任せてもらえるよう「スキル」を磨き、また「資質」も高めていきたいと思います。
M.S
上司であるS.I部長の仕事の考え方や仕事の進め方を目標としているので、自分の仕事力をアップさせるために、上司の真似を続けたいと思っています。